先生サマ



悠「…じゃぁ明日」






そう言ってまだ混乱中の里緒を背に俺はその場を後にした。





それにしてもさっき翔…、あいつ里緒の家に入っていったよな?






悠「…本当どういう関係なんだろ」






そんなことをつぶやきながら歩いていた。






―――――
―――――――

里緒の家から10分も歩けば自分の家につく。





里緒の家とはそう大して距離は変わらない。






俺のマンションは15階だてという微妙な感じだ。






俺の部屋は14階。
結構上だからエレベータつくの遅くてやなんだよね。





なんて考えながらエレベータに乗り込もうとした時だった…。






『待って待って!のりまぁす!』






そう言いながら駆け込んできた人。





その人を中にいれ人がいることを気にすることもなく考え事をする。





それよりもこんなくだらないことを考えるより里緒を今日迎えに来たあの男のことだ。






『あの男って?』





は?あの男っていえば翔しかいねぇだろ。





『いや俺には分からんわ。


そいつと里緒ちゃんの関係がどうしたって?』





それを今考えてんだろうが!って…





悠「さっきから誰!?」






そう言いながら横を見てみれば






『よっ』





笑顔で手をあげる哲也がいた。





悠「哲也…、お前いたの?」





哲『なに言っとんのや?



さっき乗り込んだやんけ。っつか悠也がさっき乗せてくれたやろ。



待ってゆうたら。』





そう細い目で見ながら俺を指差す。




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