イケメン彼氏の秘密
ユリちゃんと別れて、買い物をして。
4時を回った頃。
「さて…そろそろ帰るか」
「あ、斗真!あのっ!」
「そっか。ちょっとでもいいから何かしたいんだっけ?」
少し歩いた先にあったベンチに座る。
鞄に入れていたプレゼントを取りだし渡すと斗真は首を傾げた。
もしかして…自分の誕生日忘れてる?
「誕生日おめでとう、斗真」
「誕生日……あぁ。昨日な。ありがと」
昨日…?
え…昨日って……昨日!?
やってしまった感じ!?
「あの斗真…昨日って……今日じゃなかったの?」
「あぁ。昨日だよ、俺の誕生日」
バカ。私のバカ。
何故間違えた!!
しかも斗真の誕生日を!!
穴があったら入りたいぐらい恥ずかしい…。
あと悔しいというか…とりあえず私のバカぁ!!
「開けていい?」
「う…いいよ。そしてごめんね」
「何が?」
「昨日だったのに…今日って思ってた……本当にごめん」
「そんなこといいって。気にしない、気にしない」
「私は気にする…!」
ちゃんと誕生日当日にプレゼント渡したかったし。
今日も私の勘違いで用事について行って、多分邪魔だったし……。