イケメン彼氏の秘密


昼休み、いつものように斗真と話をしていた。


「クリスマスデートしよう」と言うために、話題を段々とクリスマスの話題にして。



「でね、斗真。クリスマス一緒に…」

「とーまーっ!今、ちょっといいか?」

「ん?何だ、健太」


タイミング悪くやって来たのは斗真と中学校から同じらしい友達。


健太くん…狙ってきたかのようなタイミングだったんだけど。


まぁ、話が終われば言おう。



「毎年お馴染みのクリスマスパーティーのこと。お前来れるよな?」

「おー行く行く」



え…斗真、待って。行くの…?

当たり前だけど私の心の声は聞こえずに、話は進んでいく。



「で。変なコスプレしてくるんじゃねぇぞって注意しようと思って」

「は?俺、変なコスプレなんてして行った覚えなんてねぇよ」

「嘘つけ!去年なんてよくわかんねぇ軍服みたいなの着てきたろ。赤と白の」

「あれはサンタだ。軍服サンタ」

「軍服サンタって何だよ…」



斗真の軍服サンタ…似合ってそう……。


ってそうじゃない。


斗真、クリスマスパーティー行くならデートできないってことだよね。





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