イケメン彼氏の秘密
…ということがあり、現在こうやって項垂れている。
今年はぼっちクリスマスかぁ……悲しい。
「あ、そーだ。恭奈もパーティーに参加すればいいんじゃない?」
「それはちょっと…」
「どうして?」
聞いたところパーティーは真由美ちゃんのところであるらしい。
真由美ちゃんは結構なお金持ちであり、斗真のことが大好きみたいで…。
まぁ、彼女である私は敵視されているわけだ。
極力、真由美ちゃんの前では斗真といないようにしたりしてるんだけど。
会うたびに「麻倉くんとイチャつかないでくださいな」と言われる。
イチャついてないし…。
「だからこそ行くべきだよ、恭奈。麻倉くんはあたしのもんだって見せつければいいの」
「そんなことしたら私はいいけど斗真まで嫌な思いしちゃいそう…」
「例えば?」
「えーと…私が人質状態になって「この子を助けたいならこの子と別れて私と付き合ってくださいな」とか」
「あれ…何このデジャヴ感は」
今のは花音ちゃんに貸して貰った少女漫画の一部のシーン。
主人公の女の子が私で主人公の彼氏が斗真。主人公の恋敵を真由美ちゃんに代えてみた。