ケータイ戦士セーラーフォーン
奈美
「瞳、あたしに何か隠してるでしょ?」



「……」


奈美
「親友のあたしには分かるんだからね。」



「……」


奈美
「何とか言ってよ瞳!」


鈴音
「奈美ちゃん!
 瞳ちゃんはね、奈美ちゃんとの約束を守ろうと……」



と助け船を出した鈴音だが、その言葉を断ったのは瞳だった。



「鈴音ちゃん!
 いいの……私が悪いんだから……」


鈴音
「瞳ちゃん……」


奈美
「瞳、あたし達親友でしょ?
 理由を言ってよ!」



「……」


奈美
「瞳!」



「ごめん……」


奈美
「……
 見損なったよ瞳……」



そう言って後ろを振り返り、去っていく奈美。


鈴音
「瞳ちゃ……」



瞳に声をかけようとした鈴音だが
瞳の目から涙が零れ落ちるのを見逃さなかった。

瞳はポツリと呟く。



「戦士との両立って難しいね……」


鈴音
「瞳ちゃん……」



瞳にかける言葉が見つからず、鈴音もその場に立ち尽くしているだけだった。







第5話へ続く





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