レンタル彼氏 Ⅱ【完結】
俺が孤独になった時。
俺に何もなくなった時。
たんぽぽ院だけは、鈴恵さんだけは。
いつも受け入れてくれた。
感謝の気持ちを返したくても、返すことなんか出来ないぐらい目一杯。
「まだ、いつ出るかは決めてない。
明日から部屋探しに出かける」
「わかった、私も何かあったら言うわね」
「…ありがとう」
「ふふ」
「何?」
「伊織、素直になったわ」
「………素直?」
そうかな、自分じゃ分からない。
首を傾げると、またふふと笑う。
「伊織が、ここに戻って来た時とは大違いよ」
「…そう?」
「ええ、伊織はもう平気。
言わなきゃいけないことをきちんと言えてる」
「……………」
それは。
泉を失って。
果てしなく、後悔しているから。
いつまでも、近くに当たり前にいるなんて。
もう、思えなかったから。
誰もかれもが、俺の元から去って行ったから。
その時に言わなきゃ、言うことすら出来なくなることを知ったから。
俺に何もなくなった時。
たんぽぽ院だけは、鈴恵さんだけは。
いつも受け入れてくれた。
感謝の気持ちを返したくても、返すことなんか出来ないぐらい目一杯。
「まだ、いつ出るかは決めてない。
明日から部屋探しに出かける」
「わかった、私も何かあったら言うわね」
「…ありがとう」
「ふふ」
「何?」
「伊織、素直になったわ」
「………素直?」
そうかな、自分じゃ分からない。
首を傾げると、またふふと笑う。
「伊織が、ここに戻って来た時とは大違いよ」
「…そう?」
「ええ、伊織はもう平気。
言わなきゃいけないことをきちんと言えてる」
「……………」
それは。
泉を失って。
果てしなく、後悔しているから。
いつまでも、近くに当たり前にいるなんて。
もう、思えなかったから。
誰もかれもが、俺の元から去って行ったから。
その時に言わなきゃ、言うことすら出来なくなることを知ったから。