レンタル彼氏 Ⅱ【完結】
「前にここにいた男の子がね、手伝ってくれてたから。
だけど、自立したから今はいなくてね」
「そうだったんですね…」
「…ええ、伊織は頑張ってくれてたわ」
急に出たその名前に、私は目を見開いた。
ドキンドキンと、心臓が急に音を立てて鳴り始める。
…………伊織…?
「…あ、の、伊織って……」
「え?伊織のこと知ってるの?」
「……いや、知り合いの伊織か、どうかは」
わからない。
わからないけど…。
昔、孤児院にいたと伊織は言っていた。
それに何もかもを失った伊織がここに戻って来たってのも、考えたら普通のことだ。
「じゃあ、今写真持って来てあげるわ。
撮ったのあるから」
「……………」
出て行った鈴恵さんの背中を目で見送る。
手が震えていた。
さっきから心臓はうるさいぐらいに鳴っているし。
もしも、伊織ならば。
会えるのだろうか。
鈴恵さんが戻って来る時間が酷く長く感じた。
一筋の希望。
それがこんな、思いがけない場所にあっただなんて。
………誰が思うの?
だけど、自立したから今はいなくてね」
「そうだったんですね…」
「…ええ、伊織は頑張ってくれてたわ」
急に出たその名前に、私は目を見開いた。
ドキンドキンと、心臓が急に音を立てて鳴り始める。
…………伊織…?
「…あ、の、伊織って……」
「え?伊織のこと知ってるの?」
「……いや、知り合いの伊織か、どうかは」
わからない。
わからないけど…。
昔、孤児院にいたと伊織は言っていた。
それに何もかもを失った伊織がここに戻って来たってのも、考えたら普通のことだ。
「じゃあ、今写真持って来てあげるわ。
撮ったのあるから」
「……………」
出て行った鈴恵さんの背中を目で見送る。
手が震えていた。
さっきから心臓はうるさいぐらいに鳴っているし。
もしも、伊織ならば。
会えるのだろうか。
鈴恵さんが戻って来る時間が酷く長く感じた。
一筋の希望。
それがこんな、思いがけない場所にあっただなんて。
………誰が思うの?