レンタル彼氏 Ⅱ【完結】
「…ふうん。
じゃあ、今度ふりふりワンピ着てくる」
「えっ!無理!そっちのが無理!いずちゃん似合わない!」
「似合わないって酷いな、これでも女の子だけど」
「あははっ!分かってるよ、そんなこと」
笑う聖の後ろから、パタパタと走り寄る男の子が聖を大きな声で呼んだ。
「ひーじーりー」
「あっ、学」
近くまで走ると、息を切らしながら学と呼ばれた彼は微笑んだ。
「こいつは同じバイト先の学」
「よろしく」
「あっ、泉です」
「いずちゃんは俺のだから、ダメだよ?」
「はっ?」
「ぶっ、分かってるって」
学はまた笑うと、聖の頭をぽんぽんと叩いた。
学はミディアムの黒髪で、天然なのかはわからないが緩くパーマがかっている。
細いフレームのメガネをした奥に、優しそうな瞳があった。
聖と10センチ以上も身長が違うし。
すらーっとしたスタイルにかっちりシャツで合わせていて、森ガールならぬ森ボーイみたいな服装だった。
ほお。
これは尚子、好きそうだ。
「いずちーん!!」
私がうんうんと頷いていると、後ろから尚子の声が聞こえた。
じゃあ、今度ふりふりワンピ着てくる」
「えっ!無理!そっちのが無理!いずちゃん似合わない!」
「似合わないって酷いな、これでも女の子だけど」
「あははっ!分かってるよ、そんなこと」
笑う聖の後ろから、パタパタと走り寄る男の子が聖を大きな声で呼んだ。
「ひーじーりー」
「あっ、学」
近くまで走ると、息を切らしながら学と呼ばれた彼は微笑んだ。
「こいつは同じバイト先の学」
「よろしく」
「あっ、泉です」
「いずちゃんは俺のだから、ダメだよ?」
「はっ?」
「ぶっ、分かってるって」
学はまた笑うと、聖の頭をぽんぽんと叩いた。
学はミディアムの黒髪で、天然なのかはわからないが緩くパーマがかっている。
細いフレームのメガネをした奥に、優しそうな瞳があった。
聖と10センチ以上も身長が違うし。
すらーっとしたスタイルにかっちりシャツで合わせていて、森ガールならぬ森ボーイみたいな服装だった。
ほお。
これは尚子、好きそうだ。
「いずちーん!!」
私がうんうんと頷いていると、後ろから尚子の声が聞こえた。