レンタル彼氏 Ⅱ【完結】
「………う、ん」


………う、頭ぼーっとする。
飲み過ぎた所為かな。


てか、ここどこ?

…………ん?




何か、寝息、聞こえない?
そう思って、隣を見ると聖の顔が間近にあった。


「うわっ!」

思わず声を上げて私は後ろに後退る。
と、同時にベッドから転げ落ちていった。


ドスンと衝撃音。

「……………痛っい」

その音に気付いた聖が、寝呆けながら起き上がった。

「………ん、いずちゃん」


「………聖」


「何やってんの、そこで」


「落ちた」


「へっ?!」


その返事に、半目だった目をぱちっと開ける。

「………痛い」


「あはははっ、大丈夫?」

聖が差し伸べてくれた手を取って私は立ち上がった。

「…ありがとう、ってかここって」


「俺の部屋」


「…………だよね」


あー。
私ったら何て失態。


もうお酒飲むのやめようかな。



軽率だった行動に落ち込みながら、私は聖に謝った。
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