思い出のきみ
出会って、8日後に事件が解決した。


解決した事を伝えなくても良いのだが、オレは伝えに行った。


大橋は苦笑いして「せいぜい、思い切り振られて来いよ。」と言った。


「お役にたてて良かったです。」


沙依は微笑んだ。


オレは何か言いたかったのだが、なかなか言葉が出なかった。


「あの…一緒にお食事でもどうですか?」


「ごめんなさい。忙しいので…」


沙依は、困ったように微笑んで職場へと戻って行った。
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