思い出のきみ
「送ってくれて、ありがとう。」


マンションの前で、立ち止まった。


今日は、7回目のデートだった。


オレは、沙依を引き寄せてキスをした。シャンプーの香りだろうか? オレの鼻をくすぐった。


沙依は恥ずかしそうに、オレを見上げた。


もう一度、唇を合わせると、沙依は腕をオレの首に回した。


甘くて、優しくて柔らかい刺激だった。
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