*片思い*
好き3
【体育祭当日】




ーバンっ!!ババンっ!!!



『体育祭開式宣言ーー。』



ついに来た……。



待ちに待ってない体育祭の日……。



いや、待ちに待ってはいたんだよ?



だけどね今日は悠に返事をしなきゃならないしね…?



だからぁ~



「何グズグズしてんだよ!!副の挨拶だろっ!!」



え…あ゛っ!!!!!!!!



『えっと…あの…』



体育祭の開式宣言は副がやることになっている。



でもあたしはそれをすっかり忘れていた。





言葉が出てこなくて優也の方をチラッてみたら



『バーカっ』



ー!!!!!!



口パクで言われた。



しかもメッチャ笑顔で。



そのおかげか言葉が出てきた。




『これより我が校の体育祭をはじめますーー。』





ーふぅ。



挨拶が終わってあたしは一息出した。



「バーカ」



この声は…



「優也うるさいっ!!」



さっきあたしを馬鹿にした優也だ。



「俺のおかげだろぉ?」



う゛……。



そうだけど……。





優也の顔をみたら笑ってた。




何か今日の優也はいつもと違う。




調子狂うなぁ……。


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