愛のうた。
尚と一緒に行きたい。


「分かった、いいよ!じゃ明後日、時計台の前で。」

「マジで!?さんきゅー。じゃあな」


ープチッ




「なんか長電話だったけどどーしたの??」

ユキがポッキーを食べながらそう言った。


「・・・明後日、尚と二人で遊園地行く事になった」



そう小さな声でつぶやくと、皆シーンと静かになる。



「デ、デートじゃああああん!」

「おめでと、さっち~ん」



デート!?

「そんな、デートなんて・・・付き合ってもないし///」


尚とはただの友達。

デートなんて思ってもなかった。


急に意識し始めてしまう。



「頑張れよ、沙知ちゃん」

「の・・・ノゾム君まで~」




みるみるうちに顔が熱くなる。



「沙知、やっぱりんごじゃ~ん」

「だ~か~ら~私りんごじゃないし!」

< 140 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop