愛のうた。
「ねぇ、お姉ちゃん。シュン兄と付き合ってるの?」

「あ、うん。そうだよ」

「そ、そうなんだ。じゃあ」

「?」


そして、シュンの誕生日。

「どれがいいかな~?」

今、私は服で悩んでいます。


「おいっ!沙知遅いぞ!!」

ベランダからシュンの声が聞こえる。

私とシュンの部屋はお互い向かい合っていて、ベランダ付き。

飛び越えようともできる近さ。



「ごめ~ん後10分!!」

しっかり者のシュンはきっちり時間を守る。

そして私はいつも遅れる・・・泣

「よしOK。シュンもういいよ!下で待ってて!」

「了解」


私は急いで階段を下りる。玄関から出るとシュンが待っていた。

「沙知、おせぇ」

「ごめん、でも家隣なんだし、、、」

「ほら行くぞ!」

家がすぐ隣だというのに、シュンは私の手を握る。

大きくガッチリとした手が私の手を包み込む。

いつもは感じないのにドキドキするよ・・・


そしてあっという間にシュンの部屋に着く。

相変わらずシュンの部屋はキレイで男の子の部屋には思えない。

部屋のインテリアは黒で統一されていて、余計なものはなくて。


「あれ、シュンのお母さんは??」

「仕事」

「恋花ちゃんは?」

「お前の妹と買い物」


・・・お父さんも仕事だよね。

ってことは2人きり!?
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