自由な世界
「痛くはないはずですよ?」
「な、なに言、って……い、痛く、ない……どうして?」
「当然です。死んでいる体をミンチにしようと2つに分けようと痛みはないはずです」
全く解らなかった。この状況、スガラクの言っていること、俺の体の事。
俺が死んでる?そんな馬鹿な。通り魔に刺された訳でもなければ、海外で拉致されて拷問に掛けられた訳でもない。
スガラクは仕方ないですねぇ・・・とため息をつき俺の頭の上に手を翳した。
「な、なにを・・・」
「まぁ、こっちのが早いので……」
そして耳の隣で警報が鳴らされているような頭の痛みが襲ってきた。
「う、あ、ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」