君が恋に落ちるまで。







触れられたところが
熱を帯びて、疼く。










─────────ガタンッ





顔が熱い。
自然と目が潤んでいく。





「 ・・・帰りたくなくなるから、
  そんな顔しないで・・ 」





閉まりかかっていたドアが
再度開け放たれて、
玄関の壁に追いやられた。






「 悠也さん・・・ 」


「 そんな顔で俺のことを誘って
  ・・・・・・期待、しちゃうよ? 」






そう言って苦笑した悠也さんが
あたしの顔の横に手をついて、
もう片方の手であたしの顎を
掴んで、上を向かせた。







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