ピエロの秘密


「実は私もちょっといい子そうって思ってた」


あきさんはぼそっと、
下を向いたままつぶやいた。


「あの子とあやべ君は似ているね。」



“頑張り屋さん”



「私は、頑張り屋さん好き。」


「あきさん・・・」


「だから頑張って早くお皿洗っちゃお!」


急に笑顔に戻って
鼻歌を歌いながら皿を洗い始めた。


「はい!」





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