欠点に願いを

IV






その日曜日、俺は雪と一緒に図書館で勉強する約束をしていた。
図書館の最寄り駅で待ち合わせだ。

図書館に着いてからは黙々と勉強して、途中で分からない所は教えあったりした。



館内の時報が正午を告げると、雪が伸びをした。


「…宏樹、お腹すかない?」

「……言われてみりゃ、腹減ったかも。雪、どうする? 飯にする?」

「じゃあラーメンにしよう!!」


雪は線の細い見た目のわりには、コッテリ系の食べ物が意外と好きだった。
あまりにも入院中にコッテリ系を食べたがるので、看護士に怒られた事があったらしい。


最寄りのラーメン屋は、図書館から歩いて5分の場所にあった。
俺と雪はラーメンを喰う為、図書館を一回出る事にした。





.
< 32 / 108 >

この作品をシェア

pagetop