引っ込み思案な恋心。-3rd~final~





するとあかねちゃんは「なるほど」と言いながらアイスティーに差してあるストローに唇を当てた。





私も色々考えながらアイスティーを一口飲むけど、イマイチ確信的な答えが見当たらない。






「まー…、柚の言うコトも一理あるかもね。どーせまた断らないんだろって思われてたのかも。あと男なんて突き進むって決めたら止まれないもんだし…」



「そう…かもしれないね。ごめん。その辺りは深く聞けなくて」



「やっぱ私も悪いトコあったのかも。どんな雅樹でも好きだからっていつでもしっぽ振ってた。ホントはもっと…、自分の身体大事にしなきゃいけないのにね」






あかねちゃんは納得したようにうなずきながらまたアイスティーを一口飲んだ。







…私には結局二人のことは分からない。





二人にしか分からないことも、きっとたくさんあると思うから。





私には煮え切らない答えしか出せなかったけど、あかねちゃんが納得しているのであればそれでいいかな…




…と、あかねちゃんの様子を見ながらぼんやりとそう思っていた。













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