引っ込み思案な恋心。-3rd~final~
「いじめられたり合わない人といるくらいだったら、杉田さんみたいに一人でいる方がよっぽどマシだよ。そういうところも私が杉田さんをうらやましく思う理由」
「そうかな…?」
単に私は、成り行き上一人になってしまっただけなんだけどな。。。
「そーだよ!グループ抜け出したいって思ってても、一人になるのが怖くてできない人が大半なんだから。その点杉田さんは勇気あるよねー」
「いや…、そういうつもりで一人でいたわけじゃなかったんだけど……」
「でも私から見たらホントにうらやましいよ。私も抜け出したい。あの人達の呪縛から……」
きっと…
『あと1年』なんて強がり言ってるけど、本当は蘇我さんも自分に合った友達と一緒にいたいと思ってるんだろう。
でも、私一人だけでは蘇我さんの抱えている大きな問題を解決することはできないと思う。
少し悲しそうに笑った蘇我さんに、私は申し訳そうな顔をするしかなかった。
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