廻音
「そう言えばさぁ、自分のキョーダイと彼氏が仲良いって、彼女的には実際どうなの?」

柚子姫ちゃんが八月十四日、黒雅さんと再会したあの土曜日の話を振る。
あの日、姉と來玖さんが言葉を交わした時の事を言っているのだろう。

「取り立てて仲良いわけじゃないと思うよ。
ほら、來玖さんって基本的に私と関わる人に高圧的じゃない…。
それに比べたらお姉ちゃんとは割と普通には会話するってだけだよ。
あの程度なら道ですれ違う他人とだってするレベルじゃない?」

私の言葉を聞いて、何故かビックリ顔の柚子姫ちゃん。

「ちょっと待って!すれ違う人達がいきなりあんなに仲良かったらビックリだってー。」

「いやいや、あれを仲良しだって捉えてたら人見知りレベル半端ないよ。」

お互いがお互いの言葉に納得出来ず、それでも「変なのー。」と笑い合う。
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