蜜色トライアングル ~Edges of precise jade



「こんなことしてると、離せなくなるな」

「……」

「シャワー浴びといで。おれはさっき浴びたから。……支度できたら、出よう」


言い、圭斗は木葉の体をゆっくりと離した。

身を起こし、椅子に掛かっていたシャツを手に取る。

圭斗の均整のとれた上半身を目にし、木葉は思わず目を伏せた。


「……っ……」


何が何だかわからない、けれど……

確かにシャワーは浴びた方が良さそうだ。

木葉は慌ててシーツを体に巻きつけ、そっとベッドを降りた。

そのままふらふらした足取りで浴室に行く。


その背を、圭斗のどこか冷静な瞳がじっと見つめていた……。


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