お前が好きなのは俺だろ?


「じゃあ夜まで待ちましょう!それにしても、そんな格好してどこに行くの?」



「えっ!」



「もしかしてデートかしら」



「っ///」



頬がほんのり赤く染まる。



「あら!あらあらあらっ!!」



「もうっ!!お母さんっ!!」



からかうように笑う祥子さんに、未来が怒る。



つーか、未来の態度にもイラつく。




なんで俺のこと好きなクセに、他の男とのデートを嬉しそうにしてるんだよ。



――バサッ



「……え?」




床にバサッと何か落ちる音。




< 163 / 424 >

この作品をシェア

pagetop