お前が好きなのは俺だろ?


「バカね、玲。言い訳したとしても、きっと全員が全員信じるわけないじゃない。少なくとも両親はあなたたちを監視するでしょうね」




「っ……」



「あなただってそのくらいのこと分かるでしょ?」



あぁ、きっと加奈子の言うとおりだ。



この写真について何とかごまかせても、両親は少なからず疑ってしまうだろう。



そしたらきっとあの未来にことだ。



耐えきれるかどうか……



「ね?だからあたしのモノになってよ?」



「……」



「あの子との関係も黙っててあげるからさ」



ニコッと笑みを見せる加奈子は、完全に勝利の笑みだった。




「あの子のこともどうせ本気じゃないんでしょ?」



「……れ」



「あんな子供じゃつまらないでしょ?また楽しもうよ、ね?」




< 312 / 424 >

この作品をシェア

pagetop