お前が好きなのは俺だろ?
胸を撫で下ろす弘也。
「でも、お前も大胆なことをしたな。これから大変だぞ」
「あぁ……」
「あの一ノ宮君……」
「ほらな……」
遠慮気味に近づいてきた女に、弘也がボソッと呟いた。
「どうしたの?」
「門倉さんが妹って本当なの?」
やっぱりそのことか……
「うん、本当だよ。両親の再婚で兄妹になったんだ」
「そ、そうなんだ……」
周りも聞き耳をたてていたのか、ボソボソと俺を見ながら話しているのが分かる。
「未来も僕も、突然ことで戸惑っているんだ。だからそっとしておいてくれるといいんだけど」
「う、うんっ!!」