動化家2
絶望の花
1日目の大会が終わり、審査員は帰った。怪我をしたみんなは、すぐ良くなった。サリアは放送した。
サリア「動物になってどこまで戦えるかは、3日後に、開催されます!」
サリアは、庭に行った。庭には、黒い薔薇がたくさん咲いていた。
ベンチに座り眺めていたら、奏が来た。
サリア「座れば?」
奏は隣に座った。
奏「大会で、酷い事を言って、すみません。羽の意味を教えて下さい!」
サリア「羽には、一枚一枚、魔力があるのよ。どう活用するかによって違うけど、あなたは、羽を全て失ったら魔力と一緒にあなた自身も消えるのよ。伝説の羽と言われたのは、短い生涯しか生きれないからよ。」
奏「俺が、消える…。」
サリア「安心して。羽が消えても、羽以上に魔法を覚えたら消えないわ。」
奏「羽以上…。」
サリアは、黒い薔薇を奏に渡した。
サリア「この花は、黒い薔薇と言われ続けてた。本当の名前は、絶望の花。人の感情で育った花よ。憎しみや悲しみが、混ざった花よ。この花びらには、膨大な魔力がある。水と一緒に飲めば、新しい魔力が手には入る。その分、リスクがある。暗い感情しか得ない事。楽しくても笑えない。」
奏「まだ死にたくねーよ。だから、俺は、飲む。」
サリア「水は、聖なる水でしか効かないわ!」
サリアは魔法で水を出して、コップに入れて渡した。
奏は、花びらを口に入れて、水で流し込んだ。
サリア「どんな気分?」
奏「別に…。」
暗い感情が宿った。
サリア「これは、あなたが選んだ事よ。」
サリアはそう言って消えた。
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