動化家2
悪と正義の禁断の書
サリア様は禁断の書をリリに返した。
サリア「どうして開かないのよ…。私は、偉大なる魔法使いよ!」
カオル「サリア様…。作弥との対決に勝つと、自動的に禁断の書を開く権利は勝った人だけになりますから、禁断の書はリリの物になります。」
サリア「リリ…。私はね、禁断の書を見つけたら、こう書くのが夢なのよ…。赤の魔法使いは永遠に追放して危険な人間世界へ送り込むの!」
リリ「サリア様?」
サリア「私はね、あなたの母親が生きていた時に、私の父親に呪いをかけられて亡くなったのよ!絶対に許さないんだから!」
リリ「私のお父さんが…?」
サリア「そうよ…。やっぱりあんたは私の友達なんかじゃないわ。私のライバルよ!」サリア様は、広場へ行った。
カオル「リリ…。禁断の書は上手く使えよ!」カオルはそう言い残し去った。
リリは正義の禁断の書を開いた。すると、金色に輝く羽のペンが出てきた。
リリ「これが、正義の禁断の書…。」
羽のペンが喋り出した。
天使「あなたが禁断の書の後継者ですね。私は、天使と言います。」
リリ「変わった名前ね…。私は、リリです。」
天使「さっそくですが、正義の禁断の書のルールを5つ書いて下さい!」
禁断の書の最初のページに書いた。
リリ「書き終わったわ…。」
天使「読み上げます!禁断の書のルール。1、禁断の書に触れていいのは赤の魔法使いリリのみ。2、禁断の書を乱暴に扱うと天罰がくだる。3、羽のペンを折るような事があれば追放。4、赤の魔法使いリリと禁断の書が行方不明になった時に、禁断の書を持った人には天罰がくだる。5、この禁断の書を外部に流してはいけない。いいルールです。」
リリ「ありがとう。」
天使「それでは、次に悪の禁断の書のルールを書いて下さい。」
リリ「分かりました。」リリは考えながら書いた。
リリ「書き終わりました。」
天使「読み上げます!1、禁断の書を触れると、その場で処刑。2、禁断の書のルールを破ると、動化家から追放。3、禁断の書に傷をつけたら、牢屋行き。4、万が一、動化家の住人が偽の禁断の書を持っていたら、処刑する。5、禁断の書に書かれた内容を無視したら、動化家から追放。処刑がメインなルールですね。」
リリ「悪の禁断の書だからね。使う事はないけど…。」
天使「万が一の場合は、お使い下さい。」天使はペンに戻った。
リリ「2つの禁断の書かぁ。」2つの禁断の書の後ろには、日にちが書いてあった。
< 95 / 145 >

この作品をシェア

pagetop