幕末ヴァンパイア







重苦しい空気が部屋に渦巻く










チラと土方さんを見てみる

険しい顔をしている


それもそう、【鬼の副長】ともあろう方が私みたいな奇妙な者を見逃すハズがない

あなたならちゃんと私の期待通りに私を【殺してくれますよね?】


土方さんが私の視線に気づいたのかこちらを見つめ返してきた


私は微笑んだ


あなたならこの【願い】を叶えてくれる…そう、信じて


「ッ!!」


土方さんの息を呑む音が聞こえた

私が微笑んだことに驚いているのだろう


そんな気まずい中…




最初に口を開いたのは…




「ふ~ん、だからかぁ」















沖田だった
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