銀色の、雨ふる国

あんなに悲しい声でリルカを泣かせたりしない。

あんなに寂しそうな顔をローザにさせたりしない。


胸に今も残るのは

国をあとにしたあの日の涙。


当時泣いて謝ることしか出来なかったぼくは今大人になり、今だから出来る方法で、これからはリルカとローザを守っていく。


もう、二度と。

リルカの心に

ローザに瞳に



銀色の雨を、ふらせたりしない。





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