蜜色トライアングル ~Winter Blue
「……あっ……」
思わず声を上げた時、もう片方の先端に指先が触れた。
丹念に、しかし確実に木葉を追い上げていく冬青の指。
その指使いに木葉は翻弄され、喘ぎ、背を仰け反らせる。
「……っ!」
冬青の凄艶な瞳が近づき、木葉の唇に温かいものが触れる。
艶やかな唇が木葉の唇を割り、舌を絡め、歯茎を舐める。
指と同じく繊細で滑らかな動きに、木葉は息も絶え絶えになる。
冬青の唇はそのまま首筋と脇腹を伝って腰へと降りた。
「……お兄ちゃん、……っ」
「木葉……」
「あっ、……ン、ぁあっ」
冬青の指が足の間の襞の両脇を押さえ、ぐっと上にあげる。
ぽろっと出てきた花芽に、冬青の舌が繊細な刺激を与える。
「……っ、お兄ちゃん、そんなトコ……っ」
予想もしない場所に予想もしない刺激を与えられ、木葉は悲鳴を上げた。
しかし腰をがっしりと掴まれ、動くことができない。
冬青の唇が与える快感に、ひくひくと体の奥が動き出す。