蜜色トライアングル ~Winter Blue
翌朝。
木葉が目を覚ますと、既に冬青の姿はなかった。
今日は土曜日だ。
恐らく剣の指導に行っているのだろう。
「……いたたた……」
本来であれば木葉も道場に行かなければならないが、全身が痛い。
特に下半身の痛みは起き上がるのすら困難なほどだ。
初めての痛みというよりは、よがったことによる筋肉痛だが。
昨夜のことを思い出し、木葉はカッと頬を赤らめた。
「……お兄ちゃん……」
兄と自分は、結ばれた。
この体の痛みは幻ではない。
体中に残る痕がそれを証明している。
「……っ……」