甘い夢、苦い罠

女は顔を林檎のように真っ赤にし、おもむろに口を開いた。

「じゃあ私のお願い、聞いてくれる?」

「……何?」

「秘密、教えてあげるから……その……」

急に歯切れが悪くなる。
それに比例して、更に頬を赤く染める。
もうこれ以上赤くなる事は無いんじゃないか。

「何?言わないと分からないよ」

「うぅ……だから……」

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