歩ける僕と車椅子のキミ



――――……


あの後、連絡先を交換して
彼女を家に送り届けた後、
携帯を見れば仕事の休憩時間が
後数分しかないことに焦り、
急いで職場に戻り仕事を再開した。



俺は仕事中ずっとさっきの出来事
をぼ~ッと思い出しては2コ上の
達也先輩に怒られていた。


普段はしっかりもののクールで
通っているので、今日の俺は誰が
見てもあからさまに変だったと
思う。




仕事終わりに、達也先輩に飲みに
誘われたが、悠を迎え行く時間が
刻々と迫っていたので丁重にお断り
して、悠を預けている児童館まで
急いだ。



俺が仕事を終えるのはいつも
19:00頃。

なので悠には学校が終わって
俺が迎えに行くまでの時間、
小学校の近くにある児童館で
待っていてもらっているのだ。



寂しい思いをさせているのは
心苦しいが、悠を食べさせて行く
ためには仕方のないことだった。











< 27 / 27 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

てーつなご。

総文字数/2,422

青春・友情10ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
本当はずっと、こうしたかったの。 でもなかなか素直になれなくて… みんなからわざと遠ざかって、 ひとりで泣いて、落ち込んで… そんな歩でも、俊平お兄ちゃん に出逢えて変われたよ。 ずっと自分から言いたかった。 ずっと前から言いたかった。 「……てーつなご。」 親子の愛を知らずに育った 本当は誰よりも優しく繊細な 歩(あゆむ)6才と… 女の子大好きで何でも適当に やりこなす爽やかイケメンの 俊平(しゅんぺい)18才が… 出逢い互いに成長していく、 笑いあり涙ありの感動物語が 今開幕です!

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop