家族☆ごっこ★
知ってしまった過去
「声かけたの?」

私は首を振った。

「そっか・・・・。」
先輩は察したように 静かに微笑んだ。

「ちょっと時間つぶそうか。」

あの奥の部屋が 今 どうなっているのか
気になっている・・・・。


キスしてる?

またお互いの気持ちを囁き合って
わだかまりがとれて
元さやに戻る・・・・・。


私は悲鳴をあげたい気分になった、


誰かあの二人をとめて・・・・。



立派なソファーのある面談室には 大きなバルコニーがあった。

「光と俺はダチだったんだよね。
ちょっとした出会いから…お互いウマが合って
そんなことで 輝紗貴を紹介したんだ。」


輝紗貴から聞いていた
忘れられない人の話も浮かんできた。

あの綺麗で可愛くて可憐な輝紗貴


光が彼氏だったなんて……
じゃあ完璧に勘違いしていた 光の想ってる人は
輝紗貴だったんだと 糸が繋がったら


もう勝ち目はない


絶望感で一杯になってしまった。
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