【完】あなたの傍で・・・何色に染まりますか
潤が来て、すぐにタイやを交換してくれて、とりあえず走れるようにしてくれた。

でも、はずしたタイヤを見ながら、潤は何やら考えているみたいだった。


そして・・・

「彩音・・・この頃変わったこととかないか?」

そう聞くのだった。

心配はかけたくないけど、話さないのはお互いのためじゃないと思って

『実は・・・無言電話とか宅配ピザとか・・・手紙とか・・・くるの。』

私は、そのことを話した。


「彩音・・・荷物まとめて。ここから通勤させる事をゆるすことはできないから・・・」

潤は本気で心配している。

もちろん、今の世の中、ストーカーとか言う言葉を聞いたことがないわけじゃないけど…私にかかわることではないと思っていたから、さらに怖さが増した・・・

私は必要なものを鞄につめた。

そして、外に出ると、車が一台乗るくらいのローダーがきていた。


「この車、運転するのちょっと心配だから、こいつで運んで行くな。
 俺が見終わったら乗ってもいいから・・・」

きっと潤は、車本体にも何かされているのではと警戒したのだと思う。


私は、潤が乗ってきていた車の乗せてもらい、事務所へと向かった。

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