血液少女
タイトル未編集

始まり


「ああああ…だっる。」


ある蒸し暑い夏の日..

私の目の前の席で
うちわをバタバタやりながら
彼女はそう呟いた。


「あはは、みぃちゃん何かおじさんみたいだよ?笑」


「うるっさいなあー、暑いんだもんしょーがない!」


そう言ってうちわで仰ぐ手を
止めない彼女は、

親友のみぃちゃんこと
笹山美穂(ささやま みほ)


そして私は高校2年の
大川しほり(おおかわ)


「ねー、ほりほりい。」


「あ、またその名前で呼んだ!」


「別にいーじゃん、可愛いよ?ほりほり。笑」


「嫌なのーっ」


「まあまあ、それはいいとして…」


「良くない、全然良くない!」


「あー、分かったからあっ」


「うん…あっ。みぃちゃん、さっき何か言おうとしてなかった?」


「言おうとしてた、今日さあー図書館行かなーい?」


「いいけど…何で?」


勉強も嫌いだけど、
本が1番嫌いなみぃちゃんが
図書館に行こうなんて
1度も聞いた事がなくて驚いた


「ちょっと色々あって..」


何故かニヤニヤしながら
みぃちゃんは答えた


「まっ、とりあえず放課後行こうね!」


「あ、うん。おっけー」


そして
授業の始まりを知らせる
チャイムが鳴り、みぃちゃんは
席へ戻っていった。


「図書館かぁ...」


私はそう呟き教科書を開いた
< 1 / 4 >

この作品をシェア

pagetop