俺様アイドルの甘いキス
本心と緑川




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放課後になり、私は屋上で緑川を待つ。




「…きちんと私の気持ちを伝えてよう」




緊張する気持ちを落ち着かせるため、深く息をする。




私は……青葉くんが好きなのだから…




キィ…




「赤城、おまたせ」




ドアの方から優しい声色がする。




「掃除で遅くなって。待った?」




「…緑川!ううん、大丈夫」




ぶんぶんと首を横にふる。




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