冗談ばかりの彼氏さま



「まぁ南さん1人でも来てくれて助かったー!あたしは今から職員会議だから、後はよろしくね」



「えぇ!?あ、…はい」




先生は淡々と言って
また颯爽と廊下を走り抜けていった。



仕事を1人でさせられるハメになっちゃった…(泣)




「…1人とか寂しい」



でも、水やりしないと
花が枯れちゃうよね?


せっかく咲いたのに……そんなのは絶対にやだ。



あたしは花から目を離して
ホースで水をやり出した。



「…あ、結真。やっぱりいた」



「……!」



ふわりと甘く笑ってみせたのは、あたしの…大嫌いな人だった。



「…りょ、うや…」



椋也を見ると
昼休みのことを思い出す。


椋也の元カノの言葉を、思い出す。



あたしは遊びだって……また思わされる。





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