F組探究部

とある1日





爽やかな風が吹き抜ける体育館。その中心に円を描くように座っているF組。何やら言い合っている様子。

優「野球っ絶対野球!!」
森「いんや、サッカーだ!!」
藤「いや体育館だから!普通に考えて出来ないだろうがっ!!」


こうなった理由は数分前まで遡る。




馬「LHRやる事無くなった。」

授業が始まり教室に馬場先生が来たと思ったら唐突に口を開いた。


浅「はあ…、」
折「で、俺達に何しろと?」
馬「それで、だっ!俺はまだやらなきゃいけない事あるからな、体育館で遊んでこいっ!!」
「「イヤッフゥー!゚+。*」」


体育系の生徒は大喜びをして騒ぎ出した。クラスの半分が体育大好き男の子なので体育があまり好きでもない人も強制的に連れて来られた。


鈴「よっしゃ〜何やる?」
優&森「野球」「サッカー」
千「えっ?何だって?」
優&森「野球」「サッカー」



そして冒頭へ戻る。



優「えぇ〜マジィ〜」
藤「マジだ!!」
森「でもサッカーは、サッカーは出来る!!」
和「まぁまぁ、そんな必死になんなくていいから…、」


和島が何とかその場を収めたが根本的な事は解決してない。そこで極度なめんどくさがりやの折原がこんな提案をした。


折「めんどぉだから代表が決めればいいんじゃないか?」
和「ナイスアイデア♪」
鈴「て〜ゆ事で菰言ってみよ〜」
浅「私!?えっとえっと」


完全にログアウトしていた浅井だったのでいきなり話を振られ焦っていた。


浅「体育館で出来るものと言えば…バスケかな?」
鈴「はいっバスケで決定異論は認めない」
「「おぅ!!」」


そんな事でバスケに決まった。チーム分けは恒例の森谷あみだで決める。しかし元々体育系の人ではない杉崎は跳び箱の上で昼寝を始めたので8人でやる事にした。

あみだくじの結果は森谷・優木・藤本・千葉チームと鈴神・和島・折原・浅井チームに分かれた。
しかし浅井曰く「私は戦力にならないから3対4になるね…」らしい。


そんなこんなで試合スタート♪両チーム共スポーツ万能な優木と鈴神がいるのでなかなか勝負がつかない。しかもそれをサポートする森谷や藤本、和島や折原のコンビネーションで両チームとも譲らない。浅井と千葉はパスされたボールを味方に投げるだけの重大な役割だww、


鈴&優「「うおぉおおおおぉお!!」」
浅&千「「おぉ〜」」


スポーツ万能の2人のプレーを見て感嘆の声をあげる浅井と千葉。


浅「すごーい!!」
千「よくあんな動き出来るな。」


一応敵どうしだが運動が苦手な2人ははしゃぎ始めたのはよかったのだが…、


鈴「これでおわりだあぁあ!!」
優「させるかぁああぁあ!!」

ガンッ!!


鈴神が投げたボールが優木のカットによって軌道が変わり壁に当たった。しかもボールはすごいスピードで跳ね返り運動が苦手コンビに向かっていった。


藤「千葉、浅井しゃがめぇ!!」
浅&千「「えっ?えぇぇ!うわっ!?」」


2人は間一髪でボールを避けた皆がほっと肩をおろしたがその後、ボールが向かった先は何と…


ゴンッ!


和「今、ゴンッて音しなかった?」
藤「まさか…」


後ろを振り返ると頭にたんこぶをつくってこちらを睨んでる杉崎の姿。全身からにじみ出る黒いオーラに皆嫌な予感がした。


杉「死ね…」


ブォンッ!

バコッ!!


杉崎が投げたボールは体育館の壁にめり込んだ。そこにいた人は全身から血の気が引いた。


((当たったら絶対死ぬ…))

しかも不幸なことにボールはまた杉崎の元に…


杉「死ね…、」
「「うわあぁああぁあ!!」」


そしてこの命懸けのドッヂボールは杉崎の機嫌が治るまで続くのだった…、




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