F組探究部

親心






浅「もっもう無理…」
千「俺も…、」



運動が苦手な2人組は前の人達に追い付けず脱落した。
そんな2人を見て杉崎だけ戻ってきた。



杉「大丈夫?」
「「ダメ…、」」
杉「そう、」



息を整えてまた歩き出そうと背中を伸ばす。
あの走っていた2人はどこに行ったのだろうか?不思議である。



千「まぁ、あの2人を追うか歩きで、」
浅「そうだね。歩きでね、」
杉「こくん…、」



ゆっくりと歩いていると前からきた女性にぶつかってしまう。



浅「すいません大丈夫ですか!?」
?「あ、すいません大丈夫です…、」



急いでいたのだろう息を切らせていた。
女性はまた走り出そうとするが前からきた男達を見て後退りをする。
不思議に思い男達の方に目を向けるとそこにいたのは昨日の男達だった。



千「あいつは昨日のっ!!」
浅「杉崎君が踵落としした人!!」
男「お前らは昨日のガキ共!!」



相手も覚えていたみたいで怒ってます。
凄い勢いで。
昨日はこんな状況でも打破できたが今は3人しかいない。
しかも戦える(?)のが杉崎1人だけ、とてもまずい状況だった。






ピロピロリン♪
ピロピロリン♪






すると千葉の携帯が鳴った。
恐る恐る出ると相手は折原だった。



千「どうした折原?」
折「慧の母さんの事だが、今男達と話してi「昨日の恨みはらしてやらぁ!!!」あぁ、もう現場か…、」



携帯に男の声が入ったらしくため息をついていた。
しかしこっちは大変な状況なのでため息もつけない。
折原の話だと慧のお母さんが男と話をしているという事。
男と一緒にいる女性ということは……っ、



千「まさか…、あの1つ伺いたいんですが?お子さんの名前は緒方慧君ですか?」
?「はい、何故息子の名前を?」
「「えっ!?」」



驚いて女性を凝視した時に男の1人が殴りかかってきた。
すぐさま杉崎が華麗に受け止め腹にパンチを決める。


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