忍びの花魅


皆が割り当てられた自分の部屋に荷物を移し終え

仕込みの三人が少しの間、二階で姉さん舞妓達に置屋での過ごし方について尋ねていると…


下からお母さん(女将)に呼ばれた。


女将「京華ちゃ〜ん!!仕事やで〜!!」



会話を途中で遮られ、少し苦笑いをした京子さん姉さんが 京華に向かって悪戯っぽく囁く。


京子「さっそくやな。」



京華もまた苦笑いを返し


お母さんに向かって大きな返事をした。



京華「は〜い!!今行きま〜す!!」



階段を駆け降りる 小袖姿の京華。



その瞳には今までに無い、明るい世界が見えていた。


祇園の街で
自分は生まれ変われる



そんな希望が京華の足取りを軽くさせていた。















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