告白タイム

絶対命令

「告白タイムぅ？」



怪訝そうに呟いた私を、新は満足げに「そ」とだけ返す。



急にイタズラな顔をしたと思えば、「告白タイムをしよう」などとぶっこいた新。




「何ソレ。一人でやってれば？」


「いや俺やらないし」


じゃあなんでそんな事言ったのよ。


「やらせんだよ」


「…は？さいってー」



やらされる人が可哀相すぎる。


同情の気持ちをどこの誰かも分からない誰かさんに向けていると…。




「亜子！亜子ってば！」


「ん？」



背中を突かれて後ろを振り向くと、慌てた知恵美が視界に入った。



…いつのまに戻って来たの？



「どうしたの、知恵美」


「あ、アンタ…周り、周り見てみなさいよ」



その言葉に周りを見渡すと…



「……おおう」


教室の人達(得に女子達)が、私達の方を見ていた。




さっきといい今といい…


本当に私、周りに疎いのかな…？