告白タイム
「んで、告られたヤツはソイツと付き合え。絶対だ」
「な、何が違う…ってエ?」
ついさっき聞こえた新の声に、私はポカンと新の声が流れるスピーカーを凝視する。
「嫌なら女子は逃げろ。告られたら拒否権は無い。んじゃ…告白タイム、初めます」
ピーーーーッ
耳をつんざくような笛の音が、大音量でスピーカーから流れる。
うるさい……っ!
両手で耳を抑える。そして新は、最後の言葉を言い終えた。
「今の、合図だから。はい、女子の皆さん10分間頑張って」
バチッ
マイクを切る音だけが虚しく、校内中に広がった…。
………………ふ、
「ふざけんなぁああっ!!!」
…私の大声もまた、校内中までとは言わないけども、教室中には確実に響いた…。
何…っ、何考えてるのよ、
新ってヤツは!