パーフェクトキング~俺様なヒーロー~


削られたペンギンの頭とスプーンをくわえた先輩を交互に見る。



「サイテー!」



「早く食わないと溶けんじゃん」



だからって…



「あたしのペンギンアイス~っ」



しばらく言い争って、顔を見合わせて笑った。



楽しくて、ペンギンアイスより甘い時間。



ずっと続いたらいいのにな。



なのに今日は終わりが来て。



シュンとしたあたしに



「今度は映画でも行くか」



って先輩の言葉。




今度があるんだ!って思って嬉しくなった。





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