輝きを失うまで…

「…あたしの病気は脳の病気で、でも原因不明なの。だから、治せなくて…。もう、長くないって言われてるの。今に医学ではどうしようもありませんってやつ?」

そういい、あたしはあははと笑った。

「だからって、どうして生きるのを諦めるの?」
優苺がそんなことを言った。
「なにそれ!諦めてないよ!?未来が長い人にあたしの気持ちなんかわかんないでしょ?」

「…わかんないよ!わかりたくもないよ!そんなうじうじしてるなんておかしいよ!どうして、短いからこそ楽しもう。精一杯生きようって思わないの!?真優、諦めないで?最後まで、綺麗に輝きながら生きようよ?かっこよく人生すごそうよ?」

「ふぇっ…」

あたしの我慢していた涙が溢れ出した。
何年ぶりだろう?
こうやって、涙を流すの…
< 21 / 85 >

この作品をシェア

pagetop