素直じゃないあたしを温めて

もう、どうにでもなれ


昨日の夜、あたしは美砂のおかげで

ちゃんと寝る事が出来た。




ほんと、まだ中二のくせに
しっかりしてる子だよ……



あたしは千奈と晴季を幼稚園に送ってから、

学校へ向かおうとした時、



「おはよう」



突然声を掛けられてあたしはビクッとなった。



「お、おはよう」



目の前にはニコニコ笑っている山崎くん。


どうして此処に?

学校とは反対方向だし……



……まさか、後をつけて来たとか……?




「行こ?」


そう言って山崎くんは右手をあたしの前にスッと出した。



「え……?」


「手、繋ご」


「……」
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