love to you
駅から少し歩いた、会社のすぐ真ん前にある冨田のマンション。

『………』

なぜかエントランス前に立ち止まって黙ってマンションを見上げてる。

なんかあんのか?

一緒に見上げてみたけど、全然わかんねぇ。


『葉生くん』

「あ?」

『部屋に連れ込むとか、そういう風に思わない?』

「は?」

『いや、あの、えっと…あの…

部屋、上がる???』


頬を赤らめて、今までマンションを見上げてた目を俺に向かって上目遣い。


…これは…


「いや、待つよ。早く着替えてこい」
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