love to you
ゆっくりホットミルクに口を付ける冨田を眺めながら、疑問を口にした。

「おまえ、なんで俺のこと好きなの?」

『わかんない』

「わかんねぇのかよ」

『うん。わかんないけどね、葉生くん見ると、どきどきするんだよね。
前はそんなことなかったんだけど、
いや、初めて見た時からかっこいいとは思ってたんだけど、
いつの間にかどきどきするようになってて、
あぁ好きなんだと思って』

ひとくち飲んで

『わたしね、あんまり好きとかないんだよね。
男の人に対して、特別な意味で好きとか思う時が少ないの。

だから、大切にしなくちゃと思って。

好きなひとと、お付き合いしたくて。
好きなひとに、好きって言いたくて』
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