双子✝ラビット
小さい気持ちから

僕、私 ✝ 星



私、奥村星は――
このたび双子の弟に恋をしました。


甘いものはダメ、
運動できない、
右利き、
料理だけが
とりえの私が。


―――ピピピ・・・ピピ
「「うるさい!!!」」
いつも同じ時間、同じ言葉を発して起きる。
こんな一日のはじまり。
二段ベッドの上から
下りる私。
「う~、おはよう。星。」
ニコリと天使スマイルの弟、空。
毎日普通にすごしていていいのかな・・・。
そんな毎日。
「お・・おはよ。」

階段をトントンとおりて、
お仏壇の前へ。
パンパンッ!!!
「お母さん、おはよう。私今日も頑張るよ。」
目を閉じて報告。
私等のお母さんは5年前に病気で亡くなった。
お父さんは海外出張中で、私は空と2人きり。
「んじゃ、俺先いくね。」
「あ、わかったー。」
空、髪の毛伸びたなぁ~。
最近荒れてるもんな。
そう、空は世の中でいう[イケメン]で
中学に入ってからは女と遊んでばかり。
「真剣な恋とかしないのかな・・・。」
とか思ったり。
適当に告白された子とHして、捨てる。
それが今の空。
なんとかならないのかな。

私じゃ・・・ダメかな。


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