プレイボール~始まりの合図~
許可が出た次の日の登校中、後ろの方からヒロシの声が聞こえてきた。



「おはよう。」



「おはよう。ヒロシ。」


軽くいつもの挨拶を交わしてから、また自慢話をヒロシに話出してしまった…




「ボク、日曜日から野球チームに参加する事になったんだー」



また自慢話かよ…って、言わんばかりのヒロシの顔…



「良いなー僕も野球がしたいなー。」



「ヒロシもやれば良いじゃん。頼んでみなよ!」



今思えば、野球チームには知らない子達ばかりだと心細く思い、ヒロシを誘ってみた。



「今日、お願いしてみる。」


ヒロシは、少し無理だろうな~って顔になっていた。



こうして、また僕とヒロシは、正反対の表情のまま教室に入って行った。


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